現代社会は、「ストレス社会」といわれるほど、ストレスがまん延しています。社員一人一人にストレスとうまく付き合っていく力をつけてもらうためには、職場での「ストレスマネジメント」が重要です。
しかし、ストレスマネジメントとは一体どのようなことをすればよいのか、悩みを抱えている経営者や管理職の方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、ストレスマネジメントとは何か、必要性や効果、具体的な方法とポイントを紹介します。
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ストレスマネジメントとは

ストレスマネジメントとは、ストレスとうまく付き合っていくための方法や考え方のことです。企業においては、社員のストレスに適切に対処し、管理することを指します。
日々の生活のなかで、「ストレスを全く感じていない」という人は、ほとんどいないでしょう。適度なストレスはパフォーマンスを向上させるともいいますが、ストレスがかかりすぎると、心身にさまざまな影響が表れます。
ストレスを受ける度合いや感じ方は、人それぞれです。社員の健康を守るために、一人一人に合った方法で管理していきましょう。
そもそも「ストレス」とは

ストレスとは、外部からの刺激により、心や身体に感じる負担のことです。外部からの刺激(ストレスの原因)を「ストレッサー」、これに伴い心身に表れる反応を「ストレス反応」といいます。
ここからは具体的に、ストレッサーやストレス反応にはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。また、ストレスとは何かをより深く理解するために、「ラザルスのストレス理論」と「タイプA行動パターン」を紹介します。
ストレッサーの種類
ストレッサーは、大きく分けて4種類、「物理的ストレッサー」「化学的ストレッサー」「心理的ストレッサー」「社会的ストレッサー」があります。
ストレッサーの種類 | ストレッサーの要素 |
---|---|
物理的ストレッサー | 温度、光、音などの環境刺激 |
化学的ストレッサー | 公害物質、薬物、酸素欠乏・過剰、タバコなどの化学物質による刺激 |
心理的ストレッサー | 不安や焦り、緊張、抑うつなどの感情を伴う問題 |
社会的ストレッサー | 政治、経済、職場環境などの社会的な要素 |
日常のなかで感じる小さなストレッサーは、「デイリーハッスル」とも呼ばれています。一つ一つは小さくても、積み重なると心身に不調をきたす可能性もありますので、こまめに発散することが大切です。
さまざまなストレス反応
ストレッサーにより引き起こされるストレス反応を、「身体面」「心理面」「行動面」の3つに分けて見ていきましょう。
- 身体面:睡眠不足・過多、拒食・過食、過呼吸、動悸、頭痛 など
- 心理面:不安、イライラ、抑うつ、無気力、集中力の低下 など
- 行動面:ミス、遅刻・欠勤、暴言、性欲減退 など
このような状態が続く場合、過剰なストレスがかかり続けていることが考えられます。症状に気づいたら、悪化する前に早めに対処しましょう。
ラザルスのストレス理論
アメリカの心理学者、ラザルスは、「人は何らかの刺激を受けたとき、その出来事を評価しており、結果としてストレス反応が表れる」という理論を提唱しました。つまり、評価によっては、ストレスとして認知されないということなのです。
評価は、2段階あります。まず、その出来事が自分にとって有害であるかどうかの評価(一次的認知評価)、次に、一次的認知評価で有害であると評価されたものへの対処法の検討です(二次的認知評価)。具体的な対処法のことを、「コーピング」といいます。
ストレスを受けやすい「タイプA行動パターン」
アメリカの医師、フリードマンとローゼンマンは、心疾患の患者に特徴的な行動パターンがあることを発見しました。それが、「タイプA行動パターン」です。
行動パターンの分類は、タイプAだけでなく、タイプBとタイプCもあります。それぞれの行動パターンの特徴は、次のようなものが挙げられます。
特徴 | |
---|---|
タイプA | 時間に追われている、達成欲求が強い、競争心・野心がある、攻撃性がある、短気、敵意を抱きやすい |
タイプB | マイペース、穏やか、目立たない、非攻撃的 |
タイプC | 周りに気をつかう、一人でため込みがち、真面目、きちょうめん |
このなかで、最もストレスを抱えやすいのはタイプAですが、タイプCもストレスや悩みを抱え込んでいる可能性が考えられます。
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ストレスマネジメントの必要性

ストレスがかかることにより、精神面・身体面・行動面にさまざまな影響が表れます。影響が大きすぎると、パフォーマンスが低下してしまうこともあるでしょう。ストレスがまん延している現代社会において、安定した経営を行っていくためには、社員のストレスマネジメントが重要です。
また、2015年からは、常時労働者が50人以上いる事業場においては、ストレスチェック制度の実施が義務となりました。どのような制度なのか、詳しく紹介します。
ストレスチェック制度とは
ストレスチェック制度とは、労働安全衛生法に基づく制度です。常時50人以上の労働者を使用する事業者は、常時使用する労働者に対して毎年1回のペースで、質問票やITシステムなどを用いてストレスチェックを実施しなければなりません。結果に応じて、医師から助言を受ける、配置換えや労働時間の短縮を行うなど、就業上の措置を講ずる必要もあります。
ストレスチェックに使用する質問票の指定はありませんが、以下の3点を含む質問票を使用するようにしましょう。
1.ストレスの原因に関する質問項目
2. ストレスによる心身の自覚症状に関する質問項目
3. 労働者に対する周囲のサポートに関する質問項目
厚生労働省のホームページでは、57項目の調査票をはじめ、実施ツールが複数公開されていますので、活用してはいかがでしょうか。
参考:ストレスチェック制度について|こころの耳
ストレスチェック制度の実施手順は、以下の図のとおりです。

ストレスマネジメントで得られる効果

一定の条件下でストレスチェックが義務付けられるほど重要視されているストレスマネジメントですが、実施することでどのような効果が得られるのでしょうか。
精神面が健康になる
過剰なストレスは、社員のメンタルヘルス不調の原因になります。パフォーマンスの低下、遅刻・欠勤の増加など、業務に支障が出ることもあるかもしれません。対処が遅れると、休職や退職に至る可能性も考えられるでしょう。
ストレスマネジメントにより、社員が自身のストレスとうまく付き合っていけるようになれば、精神面が健康になり、メンタルヘルス不調を未然に防ぎやすくなります。
職場環境が改善される
ストレスをコントロールできる社員が増えれば、職場の雰囲気が明るくなるでしょう。反対に、ストレスをため込んでしまう社員ばかりでは、職場の雰囲気も暗くなり、さらにストレスを感じる社員も出てくるかもしれません。
雰囲気だけでなく、オフィスの室温や湿度、室内の明るさなどを改善し、働きやすい環境をつくることで、業務の質やモチベーションの向上につなげられます。
トラブルやハラスメントの防止につながる
条件や環境が同じであっても、ストレスを感じる人と感じない人がいます。これは、個々で受け取り方が違うためです。
ストレスマネジメントを行うことで、ストレスについての理解が進み、「自分にとってはストレスではないけれど、ストレスに感じる人もいるかもしれない」という考え方ができるようになります。
相手の感覚とすり合わせることで、「思い込み」や「解釈の違い」から生じるコミュニケーション・エラーを防ぐことができ、そこから生じるトラブルや、ハラスメントの発生防止にもつながります。
ストレスマネジメントの種類

厚生労働省の「職場における心の健康づくり」では、以下の4つのメンタルヘルスケアを推進しています。
セルフケア
セルフケアとは、社員が自身のストレスに気づき、自ら対処することです。
セルフケアを行うためには、ストレスやメンタルヘルスを正しく理解し、対処法を身につける必要があります。会社は、研修や情報提供を行い、社員のセルフケアを支援しましょう。
ラインによるケア
管理職や直属の上司などが、部下に対して行うケアです。職場環境の改善や相談対応などで、部下を支援します。
ラインによるケアでは、部下の「いつもと違う様子」に早期に気づくことが大切です。「いつもと違う様子」とは、例えば次のようなものが挙げられます。
- 遅刻・早退・欠勤が増える
- 残業や休日出勤が多くなる
- パフォーマンスが低下する
- 会話が少なくなる
- 小さなミスが目立つようになる など
これらを見逃さないために、日頃からコミュニケーションを十分にとって、信頼関係を築いておきましょう。信頼関係がなければ、部下は相談することもためらってしまうかもしれません。
社内の専門家(事業場内産業保健スタッフ等)によるケア
社内の産業医・保健師などから支援を受ける方法もあります。産業医とは、専門的立場から社員の健康管理に関する助言や指導を行う医師のことです。社員が50人以上の事業場は、選任することが義務付けられています。保健師は、保健指導を行う人のことです。メンタルヘルスケアの企画立案、社外のさまざまなサービスを受けられるようなネットワークづくりなどを行います。
社外の専門家(事業場外資源)によるケア
社外の専門家とは、例えば、都道府県産業保健推進センター、地域産業保健センター、中央労働災害防止協会、労災病院などです。会社としては、社員がこうしたサービスを利用できるよう、情報提供やネットワークづくりなどを行います。
ストレスマネジメントの流れ

ストレスマネジメントは大きく分けて2段階で行います。
1. セルフモニタリング
2. ストレスコーピング
1段階目のセルフモニタリングとは、自分自身の心と身体の状態を知るための方法です。何をストレスに感じるのか、そのときどんな反応が表れているのかを観察し、記録していきます。
2段階目のストレスコーピングとは、具体的なストレス対処法のことです。ストレスコーピングには、5つの種類があります。
- 問題焦点型コーピング
- 認知的再評価型コーピング
- 充電・活性化型コーピング
- 情動焦点型コーピング
- 社会的支援探索型コーピング
セルフモニタリングとストレスコーピングについて、詳しくは後述します。
また、ストレスにうまく対処(コーピング)できるようになるために重要なのが、ソーシャルサポートです。ソーシャルサポートとは、社会のなかで周囲の人からもたらされる精神的・物質的な支援のことで、以下の4種類に分けられます。
- 情緒的サポート
励ましや応援などにより、気持ちを落ち着かせたり、やる気を起こさせたりする - 評価的サポート
仕事の成果や取り組み方を適切に評価し、自信を与える - 情報的サポート
相手にとって役立つ知識や情報を提供する - 道具的サポート
人・物・サービスなどを与え、直接的に手助けする
これらのサポートがあることで、ストレスにうまく対処できるようになったり、前向きに考えられるようになったりするだけでなく、ストレッサーの影響を和らげて健康的になるとも考えられています。
続いて、ストレスマネジメントの具体的な実践方法を見ていきましょう。
参考:e-ヘルスネット「ソーシャルサポート」 | 厚生労働省
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セルフモニタリングの実践方法

ここからは、先ほど紹介したセルフモニタリングの実践方法を紹介します。
特に決まった方法はなく、自身の状態を継続的に観察し、記録していきます。記録方法は紙に書き出す、あるいはスマートフォンのメモ帳機能などを活用するのもよいでしょう。
自身の心の状態や、どういうときにストレスが生じるのかを知ることで、ケア方法がわかったり、ストレスへの対応策を立てたりすることができます。
このとき、以下の5つのステップ(視点)を意識することが重要です。
1. ストレスが生じる状況(ストレッサー)
2. ストレスが生じたときに頭に浮かんだ考え
3. ストレスが生じたときの気分・感情
4. ストレスが生じたときの身体反応
5. ストレスが生じたときの行動
例として、Aさんのストレス体験を、5つのステップごとに観察してみましょう。
例:入社3年目のAさん。新入社員時代からともに頑張ってきた同期が最近業績を伸ばしており、内心焦りを感じています。差をつけられないようにと、仕事量を増やし、毎日同期よりも遅くまで残業をしていますが、結果につながりません。むしろ小さなミスが増え、上司から注意される日々が続き、「自分にはこの仕事が向いていないのかもしれない」と感じるようになります。頭痛や胃痛がしたり、家族にきつくあたってしまったりすることが多くなりました。
Aさんのストレッサーに該当しそうなものは、いくつか考えられます。
- 同期が業績を伸ばしている(先を越された)
- 遅くまで残業しているのに結果につながらない
- ミスをして上司に注意される
ストレッサーは1つだけとは限りません。該当しそうなものをすべて書き出しましょう。
自分自身と向き合い、頭に浮かんだことを正直に書き出しましょう。Aさんの考えをまとめました。
- 同期に差をつけられたくない
- 自分も結果を出したい
- 同期よりも遅くまで残業しているのに、なぜ自分はダメなのだろう
- 上司に怒られたくない・怖い
- 今の仕事は向いていないのではないか
Aさんは、同期に先を越されて「焦り」を感じています。同時に「悔しい」という気持ちを持ったり、結果につながらず「イライラ」したり、「不安」を感じたりしていると考えられます。また、注意ばかりされる上司に「恐れ」も抱いているかもしれません。
Aさんは、「頭痛」と「胃痛」がすることが多くなったようです。他にも、睡眠はよく取れているか、食欲は変わりないか、好きなことをしているときに「楽しい」と感じられるかどうかなど、さまざまな方面から「いつもと違うところ」がないか探しましょう。
Aさんは、「家族にきつくあたる」ことが多くなったようです。
ここまで「ステップ」として紹介しましたが、この順序どおりに観察しなければならないわけではありません。
最初からすべての要素を書き出すことは、なかなか難しいものです。他のステップの観察が難しく感じる場合は、他人からも観察可能で、自覚もしやすい「行動」の観察から始めてはいかがでしょうか。
ストレスコーピングの実践方法

ここからは、先ほど紹介した5つのストレスコーピングについて、具体的な実践方法を見ていきましょう。
- 問題焦点型コーピング
- 認知的再評価型コーピング
- 充電・活性化型コーピング
- 情動焦点型コーピング
- 社会的支援探索型コーピング
問題焦点型コーピング
問題焦点型コーピングとは、ストレッサーそのものを解決しようとする方法です。
例えば、「パワハラがあったことを会社に訴えて、話し合いの場を設けてもらう」「期日までに目標を達成することが難しいので、目標そのものや計画の見直しを検討する」などが、これに該当するでしょう。根本的な原因を解決し、ストレスを受けないようにするというものです。
認知的再評価型コーピング
認知的再評価型コーピングとは、ストレッサーに対する評価(捉え方)を変える方法です。
例えば、「苦手だと感じる人の、よい部分を見つける」「難度が高い業務を与えられたときに、『成長のチャンス』と捉える」などが、これに該当します。ポジティブに捉えることで、ストレスとして認知されなくなるというものです。
充電・活性化型コーピング
充電・活性化型コーピングとは、自分の好きなことをしたり、リフレッシュをしたりして、ストレスを発散する方法です。
何をしているときに「楽しい」と感じたり、心が癒やされたりするのかは、人によってさまざまですが、日常のなかに「3つのR」を取り入れると、効果的にストレスを発散できるとされています。
- Rest(休息):仕事の合間に小休憩を挟む、仮眠を取る など
- Relaxation (くつろぎ):ストレッチをする、アロマをたく など
- Recreation(気晴らし):カラオケで思いっきり歌う、おいしいものを食べる など
情動焦点型コーピング
情動焦点型コーピングとは、ストレッサーに対する感情を、人に話すことで発散する方法です。
「悩みを吐き出したらすっきりした」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。苦しい気持ちを一人で抱え込まずに、家族や友人、上司、カウンセラーなど、誰かに話すことで感情が整理され、精神の安定につながるのです。
社会的支援探索型コーピング
社会的支援探索型コーピングとは、ストレッサーを解決または改善するために、他の人にアドバイスやサポートを求める方法です。
例えば、「仕事の進め方について上司に相談する」「他のメンバーに仕事を手伝ってもらう」などが、これに該当します。
一人で抱え込まずに誰かに頼るという点では、前項の情動焦点型コーピングと共通していますが、こちらはストレッサーそのものの解決を図るために、他の人の協力を求めるというものです。
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ストレスマネジメントを実施するときのポイント

ストレスマネジメントを実施する最大の目的は、社員のメンタルヘルスをサポートすることです。職場のストレスは、社員本人だけで対処することが難しいため、企業の積極的なサポートが必要となります。社員のサポートは、以下の3段階で行うことが重要です。
- 一次予防
ストレスチェック制度を活用する、職場環境を改善するなどして、社員のメンタルヘルス不調を未然に防ぐ - 二次予防
社員のメンタルヘルス不調に早期に気づき、適切に対処する - 三次予防
メンタルヘルス不調となった社員の職場復帰を支援する
これは、厚生労働省の「職場における心の健康づくり」で、メンタルヘルスケアの基本的な考え方として示されているものです。段階ごとに、必要な取り組みや措置を策定し、早い段階で予防することがポイントとなります。
一次予防・二次予防では、ストレスチェックを活用しましょう。ストレスチェック制度の導入を義務付けられているのは、「常時50人以上の労働者を使用する事業場」ですが、50人未満の場合も、実施することをおすすめします。ストレスチェックの結果には、分析やアドバイスも添えられていますので、社員自身がストレスに気づくきっかけになるでしょう。
三次予防の具体的な取り組みとしては、復帰支援プログラムの策定が挙げられます。産業医などから助言をもらいながら、休業開始から職場復帰までの流れを明確にしておきましょう。
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現場別に見るストレスマネジメント

最後に、働く人がどのようなストレスを抱えやすいのか、ケアが不十分だとどのような影響が考えられるのか、いくつかの現場別に解説します。
企業の現場
ICTの発達、グローバル化、新型コロナウイルス感染症の影響など、企業を取り巻く環境はめまぐるしく変化し続けています。この対応に、労力・時間がかかり、ストレスを感じている人も多いでしょう。
そのような環境下にある社員のケアが不十分だと、離職してしまったり、生産性の低下につながったりする恐れもあります。
介護の現場
介護職は重労働で、精神的にも体力的にも疲労しやすい職業の一つです。また、近年は少子高齢化により人手不足に陥っている事業所も多く、一人当たりの業務量も増しています。
精神的・体力的に余裕がないと、ストレスもたまりやすくなり、職員の離職や、被介護者への虐待や不適切なケアなどにつながる恐れもあります。そういった事態が起きないように、職員へのフォローやケアは重要です。
看護の現場
看護職は、日常的に人の病気や生死にかかわっており、業務量も多く、仕事のコントロールも利きにくいため、ストレスがかかりやすい職業であるといえるでしょう。また、自身のスキル不足などから、「十分な看護ができていないのでは」と不安を感じるようになり、無力感からストレスが生まれるケースもあるようです。
職員の離職や、患者への対応の質の低下を招かないためにも、十分なケアやサポートが必要です。
教育の現場
教育の現場で働く人は、時間外労働の多さ、労働時間に含まれない部活動の負担、保護者や地域などへの対応による負担などを、ストレスに感じている人が多いようです。
ここまで解説した現場と同じく離職の恐れがあるほか、生徒としっかり向き合えなくなる事態に陥る可能性もあるため、適切なケアや対策が必要です。
社員の健康を保つために、ストレスマネジメントを実践しよう

現代社会には、さまざまなストレッサーが存在しています。ストレスフリーで生きていくことは、ほぼ不可能といえるでしょう。
ストレスがかかりすぎると、心身にさまざまな反応が表れます。何も対処しないままでいると、メンタルヘルス不調を引き起こしてしまうかもしれません。社員の心と身体の状態は、モチベーションや生産性にも影響を及ぼします。社員一人一人が自分のストレスとうまく付き合っていけるように、企業としてサポートしていくことが大切です。
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