承認欲求とは? 自己顕示欲とはどう違う? 欲求が強い人の特徴や職場での対応法は

承認欲求とは? 意味や自己顕示欲との違い、欲求が強い人の特徴などを解説

「承認欲求」という言葉に、どのようなイメージをもっていますか? ネガティブなものとしてとらえられることもありますが、うまく扱えばモチベーションの向上や成果・成績の向上を促せます。

この記事では、承認欲求という言葉の意味、自己顕示欲との違いや、欲求が強い人の特徴、職場での対応法などを解説します。

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承認欲求とは?

承認欲求とは?

承認欲求とは、「誰かから認められたい」という欲求で、人間に備わる正常な欲求の一つだとされています。近年よく話題にのぼるようになってきた言葉ですが、現代社会に特有の欲求というわけではなく、人間が文化を築き始めた頃から存在していたと考えられています。ただ現代社会では承認欲求に関わる悩みが多く見られるため、注目されたり、取り上げられたりするようになったと考えられます。

また、心理学の「欲望」論の領域では、承認欲求は重要な欲求だと考えられています。心理学者のマズローは、人間の欲求を次の5段階のヒエラルキー(階層)に分けました。

マズローの欲求5段階説

上記のうち、承認欲求は4つ目の段階に位置します。マズローの定義では最上位に位置するのは(5)自己実現欲求ですが、現代社会では(5)よりも(4)に含まれる承認欲求を強い動機として働く人も多いと考えられています。

個人心理学の創始者である心理学者のアドラーもまた、承認欲求を重要視していた一人です。アドラーは、他者の承認なしに人生の意味を感じることはできない、と考えました。

現代人の承認欲求は高くなった?

承認欲求は時代の変化とともに、性質も変化していく欲求といえます。

SNSの普及により、多くの人に注目してもらえる道具を手にしたことで、現代を生きる私たちの「多くの人に注目されたい」という思いはより強くなってきたといえます。SNSでは、投稿した文章や写真が、「いいね!」という形などで多くの反応を得ることがあります。そして多くの人が反応を期待してSNSを使うことが、現代人の承認欲求を高くする要因の一つととらえられます。

承認の種類

承認の種類

承認は、「誰が承認するのか」によって3つの種類に分類できます。それぞれの内容について、解説していきます。

(1)親和的承認

家族、恋人、親友など、愛と信頼の関係にある他者から与えられる承認です。彼らが話を親身になって聞いてくれたり、自分のことを優しく受け入れてくれたりするときに、「ありのままの自分」を無条件に受け入れてもらえた、承認してもらえたと感じられます。

(2)集団的承認

学校のクラスメートや職場の同僚など、集団やコミュニティーを共にする他者から与えられる承認です。この場合の他者とは、一定の仲間意識や役割関係などにあります。集団がもつ価値観やルールに従ったり、集団へ貢献する、協力的態度をとる、気くばりをするなどの集団に利をもたらす行動をしたり、集団に役立つ知識や技能を有したりしていると、集団的承認が得られます。それにより、「自分は集団にとって必要な存在だ」と感じられます。

職場における承認欲求の問題は、集団的承認に関わるものが多いといえます。

(3)一般的承認

特定の誰かではなく、同じ社会に属する不特定多数の他者一般から与えられる承認です。人は何かをするときに、「世間や社会一般の人々に認められるかどうか」を考えながら、認められるよう行動しがちです。

職場における承認欲求の問題は、時として一般的承認に関わるものもあります。

3つの承認は補完関係にある

3つの承認はそれぞれ補完関係にあります。(1)親和的承認は、どんなにそれを願っても相手次第なところがあり、相手が「ありのままの自分」を受け入れてくれる保証はありません。これに対し、(2)集団的承認はその集団の中のルールや規範に従ったり、貢献したりすれば得られるため、努力次第で手に入れやすいものです。集団的承認が難しい場合も、(3)一般的承認によって自らの行為、知識、技能の価値を信じて、自分で納得することはできます。

また、もし何らかの理由で(2)集団的承認や(3)一般的承認が得られないとしても、(1)親和的承認があれば、それを心の支えにすることは可能です。

こうして3つの承認は、それぞれを補いあっています。

承認欲求が強い人の特徴と思考の例

承認欲求が強い人の特徴と思考の例

ここからは、承認欲求が強い人の特徴や、思考がどのようなものかを解説していきます。

承認欲求が強い人の特徴

承認欲求が強い人の特徴として、以下のようなものが挙げられます。

分類 特徴
自尊・プライド・他者との比較

  • 自慢話が多い
  • ステータスを気にする
  • プライドが高い
  • 人と比べたがる
  • 他人を批判する

自己への関心、自己顕示欲

  • 流行に敏感
  • 見た目に気を遣う
  • 自分大好き
  • 奇抜なファッション
  • 奇怪な言動をする
  • 目立ちたがり
  • 他人の話を聞かない
  • さみしがり屋
  • 不幸話をしがち

承認欲求の強さがどのように発現するかによってさまざまなタイプが存在しますが、プライドの高さ・自己への関心や自己顕示欲に特徴が現れる人が多いといえます。

承認欲求が強い人に見られる思考の例

次に、承認欲求が強い人に見られる思考の例として、以下のようなものが挙げられます。

  • 他人よりも優れていないと認めてもらえない
  • 注目されないと認めてもらえない
  • その他大勢の存在では認めてもらえない
  • 周囲、仲間と同じでなければ認めてもらえない
  • 愛されなければ存在価値がない

「○○でないと認めてもらえない、意味がない」「○○しないといけない」という強い自己ルールにとらわれる傾向があります。これらの自己ルールはその人がこれまでにしてきた経験から培われたものである場合が多いのですが、実際はそうではないのに認知のゆがみが起こり、そのままルール化してしまっていることもあります。

承認欲求が満たされることによるメリット

承認欲求が満たされることによるメリット

承認欲求はあまりよい文脈で語られないこともありますが、人が本来もっている正常な欲求です。ここでは、承認欲求が満たされるとどのようなメリットがあるか、解説します。

(1)内発的モチベーションのアップ

内発的モチベーションとは、仕事そのものが楽しい、挑戦心をかき立てられるなど、内側からわいてくるモチベーションのことです。たとえば上司からほめられたり、認められたりして承認欲求が満たされた場合に起こります。

ちなみに、外発的モチベーションは給与や役職など、外から与えられる報酬によって引き出されるモチベーションを指します。

(2)自己効力感の向上

自己効力感とは、「やればできる」という自信のこと。何か成功体験をした際に周囲から「よくやった」「すごい」と承認されると、成功体験の価値を実感するとともに、「自分はやればできるんだ」という自信の裏打ちになります。自己効力感の高さは、前向きな姿勢や高い目標を掲げ、挑戦することと大きな関わりがあります。

(3)評価・処遇への満足

承認欲求が満たされると、働く人の満足度(ES:Employee Satisfaction)はアップします。これは、評価・処遇への主な不満である「評価基準が不明確であること」が、承認という形でフィードバックを受けることで解消され、評価基準が明確になることによります。

(4)成績・成果の向上

上述した(1)〜(3)のメリットにより、仕事の成績・成果が向上します。また、成果につながる正しい方法や合理的な方法で進めた仕事を承認された場合は、その方法が正しいというフィードバックを受け取っているため行動が強化され、さらに成績・成果の向上が見込めます。

(5)離職の抑制

『「承認欲求」の呪縛』の著者である太田肇氏が病院の看護師を対象に行った研究プロジェクトでは、職場で承認された人たちは、されなかった人たちに比べて「出勤するのがおっくう」「ときどき、仕事を辞めたいと思う」というアンケートの値が優位に低くなりました。このことから、承認欲求が満たされることで離職の抑制につながると考えられます。

参考書籍:太田肇著『「承認欲求」の呪縛』新潮社刊、p35-36

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(6)その他

その他にも、以下のような可能性が示唆されています。

  • 会社に役立っているという感覚が強まる
  • うつ状態やバーンアウト(燃え尽き症候群)が抑制される
  • 企業や役所の組織的不祥事を抑制する効果がある
  • 職場の人間関係や雰囲気、顧客の関係にも好影響を及ぼす(クレームが減るなど)

承認欲求が満たされないことによるデメリット

承認欲求が満たされないことによるデメリット

一方、承認欲求が満たされないことによるデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは主な3つのデメリットについて解説します。

自己肯定感やモチベーションが下がる

デメリットの一つ目は、自己肯定感やモチベーションが下がりやすくなるということです。いくら頑張って仕事をしても、上司や同僚から評価されず承認されないままでいると、モチベーションは下がっていき、自己肯定感も低くなってしまいます。

職場や人間関係の和が乱れる

二つ目として、承認欲求が非常に強い人がその欲求を満たせていない場合は、承認を求めるあまりに見栄を張ったり、うそをついたりして人間関係を悪化させ、仕事がうまくいかなくなることがあります。

自らを追い込んでしまう

三つ目は、承認欲求が非常に強い場合、欲求を満たそうとするあまり、上司や顧客からのむちゃな要求や難しい要求を断れず、無理をして自分を追い込んでしまうことがあります。これはブラック企業やブラックバイトでもよく見られる現象といえます。

自分で自分を承認する「自己承認」は可能か?

自分で自分を承認する「自己承認」は可能か?

ここまで、承認欲求を満たすには誰か他者の承認が必要であることを前提にして解説してきました。ここで浮かぶのは、「誰かに承認されなくても、自分が自分を承認できれば承認欲求は満たされるのだろうか?」という疑問です。もし自分で自分を承認する「自己承認」が可能ならば、承認欲求は満たしやすくなり、承認欲求が満たされないことによるデメリットも回避できるかもしれません。

しかし、自己承認は難しいと考えられています。なぜならば、自分を承認する場合でも、結局「承認するかどうか」の判断基準は、幼い頃から形成された、親や友達や社会などの「他者」による承認に基づく価値観だからです。

社会の中で育ってきた私たちは、完全に他者と切り離された独自の価値観で自己を承認することは、ほぼ不可能です。こうした理由により、「他者の承認からは、なかなか逃れられない」といえるでしょう。

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自身の承認欲求との付き合い方

自身の承認欲求との付き合い方

ここまで、承認欲求を満たすには自己承認は難しく、他者からの承認によって満たされやすいと解説してきました。承認欲求を満たすことにはメリットも多くありますが、一方で強すぎる承認欲求は過剰なプライドや自己顕示欲にもつながってしまいます。

ここからは、自分の承認欲求と上手に付き合う4つの方法と、過度に強い承認欲求に振り回されてしまう場合の対応方法について解説していきます。

自己顕示欲との違いは

承認欲求と似た言葉に「自己顕示欲」があります。自己顕示欲は、自分の存在を過度に主張することで、他人からの注目や称賛を集めようとする欲のことです。承認欲求は自分を誰かに認めてもらいたいという受け身な欲求ですが、自己顕示欲は自分をアピールしたいという、自発的かつ自己中心的な欲求を含みます。

承認欲求と付き合う4つの方法

他者への同調をやめ、他者に縛られることをやめる

もし、他人のために自分を犠牲にしていてそれがつらいという場合は、他者への同調をやめ、他者に縛られることをやめる必要があります。たとえば「仕事だから仕方がない」というように自分の状況を仕事や上司、会社のせいにするのではなく、今の状況は自分で自分を縛っているからだということ、自分次第で状況は変えられる可能性があると気づくことが第一歩です。

自分でどうしたいかをよく考え、納得し、答えを導き出す

誰かの承認を得ることよりも、自分がどうしたいかをよく考え、納得する答えを出して、その通りに行動することが大切です。もし、自分がどうしたいかを考えているときに、「自分は無意識のうちに、仲間はずれにされるのを恐れていたんだな」「自分は無意識のうちに、上司に認められたいと思っていたんだ」というように「自分は無意識に○○だったんだな」と気づけたら、今まで気づかなかった自分の欲望を発見できているといえます。

もし、よく考えた結果、やはり仲間はずれになりたくないというのが自身の一番大きな欲望なのであれば、納得したうえで仲間はずれにならないように行動すればいいのです。そうすれば、自分の承認欲求に振り回されて疲弊する感覚はなくなり、「自分がそうしたいのだから」と自分の行動に納得感をもつようになります。

周囲との競合を避け、周りと競合しない目標やキャリアを目指す

社内や同じ部署の人と、あえて同じ土俵で勝負しないようにする、というのも承認欲求とうまく付き合うための一つの方法です。周りと競合しない目標をたて、周りとは異なるキャリアを目指せば、周囲と同じ次元で勝負する必要はなくなります。お互いの個性を尊重しあう組織は、お互いの承認欲求を平和に満たしあえます。

もう一つの世界をもつ

職場で承認欲求の苦しみを感じているなら、本業とは別の世界をもつこともおすすめです。趣味、NPO、ボランティア、副業など別の世界で別のコミュニティーに属し、そちらで承認欲求を満たしてバランスをとりましょう。別の世界に身を置くことで、現在自分が置かれている立場を相対化しやすくもなります。複数のSNSアカウントを使い分けるというのも、手軽に別の世界をもつ方法です。

承認欲求が過度に強い場合

承認欲求が過度に強い場合は、まずは「ありのままの自分」を受け入れてくれる、親和的他者(家族、恋人、親友など)の存在が必要です。そうした人を見つけることが難しい場合は、カウンセラーが力になってくれるでしょう。親和的他者がいてくれることで、承認されないことへの不安感が一時的に和らぎます。

さらに、親和的他者と会話をすることで、どうして承認欲求が過度に強くなってしまっているのか、その原因を少しずつ解き明かしていけます。

職場における承認欲求が高い人との付き合い方

職場における承認欲求が高い人との付き合い方

職場では承認欲求が高い人に対応する機会がしばしばあるでしょう。ここからは、そのような場合の対応法について解説します。

プレッシャーをかけないよう配慮する

承認欲求が高い人の中には、「絶対に低い評価を受けてはいけない」「絶対に期待に応えなくてはならない」というように、自らに負荷をかけてしまう人もいます。

相手が無理をしてしまうタイプである場合、「君は優秀だ」「期待しているからね」という言葉がプレッシャーになることもあります。期待の言葉をかけるよりも、その人が既に達成したことについて感謝や評価を行うとよいでしょう。

具体的な根拠を示しながら、潜在能力をほめる

ほめる際にも注意が必要です。承認欲求の高い人は、能力をほめられると、失敗して自分の能力に対する評価が下がることを恐れ、リスクに挑戦しなくなることがあります。かといって努力をほめると、「もっと頑張り続けないといけない」というプレッシャーで自分を追い込んだり、効率の悪い、がむしゃらな努力を続けたりする恐れがあります。

ほめるときは、能力でも努力でもなく、潜在能力をほめるようにしましょう。たとえば「あのレポートを、半日でこれだけの形にできるのは、もともと論理的思考がしっかりできているという証拠だね。○○課長もすごいって言っていたよ」というように、具体的な根拠を示しながら潜在能力をほめます。なお、第三者からの評価をあわせて伝えることで、受け手は信頼性が高いと感じやすくなるといわれています。

問題が起こったら、問題の重要性を下げる

もし何か問題が起こったり、その人にプレッシャーのかかる局面が訪れたりしたときに大切なことは、問題の重要性を下げることです。「これしかない」「失敗できない」「逃げ場がない」と感じると、人はその問題を実際よりも大きくとらえてしまいがちです。「もし失敗しても、○○すれば大丈夫だから」「ほかにも大きな案件はあるから、そんなに気負わなくてもいい」といったことを伝えましょう。

「逃げ場がある」「ほかにも大事なものはある」と気づくことができれば、その問題しか見えていなかった人の視野が広がり、相対的に問題はそれほど大きくないと感じられ、重要性も下がり、プレッシャーは小さくなります。

承認欲求に縛られない職場づくり

承認欲求に縛られない職場づくり

最後に、メンバーが承認欲求に縛られずに働ける職場づくりの方法を解説します。

透明な評価制度をつくる

透明性の高い評価制度をつくっておくことも、承認欲求に縛られない職場づくりのためには大切です。何か失敗し、自分が力不足だと感じたとき、承認欲求が強い人は「自分の評価や信頼は一気に地に落ちてしまった……」と極端にとらえがちです。あるいは、「周りより早く帰ると、いくらいい仕事をしていても評価されないかもしれない」「一つでもミスをしたら評価が下がってしまうかもしれない」などと考え、無理をしすぎてしまう人もいます。

このようなことが起こらないよう、誰もが安心して仕事ができる評価制度をつくりましょう。具体的には、態度や意欲といった抽象的で主観的な要素を評価制度からできるだけ減らして、事実に基づいた評価に変えていきます。

貢献には金銭報酬が効果的

職場のメンバーが承認欲求に縛られないためには、貢献に対して金銭で報いることが一番シンプルで明快です。ほめる、認めるという「承認」も無形の報酬ととらえられますが、それは行き過ぎれば「承認欲求の搾取」ともなります。ほめる、認めるなどの承認だけでは、生真面目な人は相手を裏切らないように、期待される貢献度合いを青天井に見積もってしまい、その重荷に苦しむことになるためです。

人材を雇用してビジネスをしている以上は、貢献に対してまずは金銭で報いるのが明快な手段です。

希望降格制度で後退するための「階段」や「スロープ」をつける

貢献には金銭で報いることとセットで、期待される成果のボリュームを自ら下げ、それに応じた報酬を受け取れるという選択肢も与えるべきです。希望降格制度を取り入れ、自己効力感に見合う水準まで期待を下げる「階段」をつくっておきましょう。それによって期待の重荷から解放され、昇進うつなどと呼ばれる状態を防げるケースもあります。

また、希望降格制度で一度階段を降りた人を再度昇格させる道も、必ず残しておきましょう。

職場のメンバーを「プロ」化する

承認欲求に振り回されない職場をつくるためには、職場のメンバーを「プロ」化するという方法もあります。「プロ」化するとは、社員の専門性を高め、組織をプロフェッショナルの集団に変えるということです。一人一人が誇るべき専門能力をもてれば、仕事における自己効力感は高くなります。また、専門性を上げることで期待とのギャップは小さくなり、職場への貢献もしやすくなります。もしメンバーそれぞれが異なる専門性を高めていれば、競合することなく尊重しあえるため、より承認欲求を満たしあいやすい環境となります。

職場のメンバーが希望する専門分野への学習機会を与え、実務経験が積めるように職務を調整しましょう。それらを通し、メンバーは「プロ」化していけます。

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承認欲求を否定せず上手に付き合っていこう

承認欲求を否定せず上手に付き合っていこう

承認欲求から生まれる意欲や努力は、今日に至るまで社会や組織を発展させ続けてきました。承認欲求は決してやっかいなものではなく、うまく付き合えば人材や組織が成果を挙げ、成長していくためのパワーになり得るものです。

参考資料:
太田肇著『「承認欲求」の呪縛』新潮社刊
山竹伸二著『「認められたい」の正体』講談社刊

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著者プロフィール株式会社ケイ・ライターズクラブ

書籍やムック、企業系冊子、Web記事、動画など、さまざまな教養の実用書籍から企業・大学案内、エンタメ系ムック、官公庁や地方自体のWEB記事など、幅広いジャンルのコンテンツ制作をワンステップで行う編集プロダクション。採用や人事、マネジメント、転職などに関するコンテンツも多数制作している。