自社の求める人材を採用する手段として、転職イベントを利用する企業もみられます。求人広告への掲載や人材紹介など、ほかの採用手法とどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、転職イベントの種類や出展するメリット、注意点などを紹介していきます。
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転職イベントとは

転職イベントとは、転職希望者と人材募集をしている企業を結ぶ、中途採用向けのイベントを指します。公的機関や民間企業が主催するさまざまなものがあり、1つの会場に複数の企業が出展します。各社のブース内では、転職希望者に対して会社の説明や面談などが行われます。
インターネット上の求人とは異なり、企業と求職者が直接コミュニケーションを取れる機会になるため、企業の雰囲気を伝えたり求職者の人柄を理解したりしやすいといえます。また、広告などには掲載できない具体的なキャリアプランについて相談できるコーナーを設ける企業などもあり、積極的な採用活動を行う場として注目を集めているのです。
中途採用で転職イベントに出展するメリット

中途採用を目的とする企業にとって、転職イベントは新しい出会いを得られる場となるでしょう。ここからは、転職イベントに出展した際の具体的なメリットについて紹介します。
転職希望者と直接話ができる
転職イベントは企業と転職者が直接話せる場所。企業の会社説明を聞いたり面談を受けたりするために積極的に足を運ぶ人材、つまり、ある程度転職意欲の高い人たちを相手に採用活動を行うことができます。
また直接コミュニケーションが取れるからこそ、求職者本人の人柄や人間性などを含めた情報を確認しやすいのです。さらに企業から提供する情報も、広告などを通じて伝えるものよりも具体的かつ正確になります。企業にとっても転職を希望する人にとっても、お互いをより深く理解できるチャンスを得られるため、積極的に活用する会社も少なくありません。
採用活動の初期の段階で、企業と転職者の相互理解が深まれば、採用後にミスマッチが発覚するといったトラブルの可能性も低くなります。そういう意味で、転職者と企業が直に接点を持てる転職イベントは、採用活動の場としてのメリットも大きいです。
転職潜在層にアプローチできる
転職イベントに出展するメリットには、「転職潜在層にアプローチできる」という点もあります。転職イベントは開かれたイベントですから、今すぐに転職をしようとしている人だけではなく、「いずれ転職も視野に入れたい」といった潜在的なニーズを持つ人材も参加します。そうした人材は一般的な採用活動ではなかなかアプローチできません。しかし、優秀な人材が必ずしも前向きな転職者として活動しているとは限らないのです。
今すぐの転職を考えているわけではない人材も、いずれ新しい企業で働くために転職先を求めるようになる可能性はあります。優秀な人材は転職活動を始めてすぐに、新しい職場を見つけてしまうことも多いものです。本格的な転職活動を始める前の人材にも、自社のアピールをしておくことで、将来的に優秀な人材を確保するチャンスを増やすことができます。
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採用フローを短縮化できる
転職イベントに出展するメリットの一つに、「採用フローの短縮化」があります。従来の採用活動では、募集をかけてから応募が来るまでに時間がかかってしまいました。
企業にとって応募者を待っている期間というのは、大きなコストになってしまいます。しかし転職イベントでは採用担当者と転職者が直接会うことになるため、書類選考などにかかる採用フローを短縮し、時間を節約できます。
気になる人材にはイベントで面接の約束を取り付けるなど、スムーズに採用までの手順を進めていけるのです。新規事業の立ち上げなどで大量の人材が必要となる場合には、採用フローの短縮化は意識しておくべき課題でもあります。採用時期や採用にかけられる期間を考慮したうえで、転職イベントへの出展を検討してみましょう。
転職イベントの出展にかかる費用について

転職イベントのうち、公的機関が主催するものでは出展料無料のケースもあります。一方で民間企業が主導するイベントでは、出展する企業が出展料を支払うことがほとんどです。
出展料は会場の規模や対象の業界・職種、出展日数および出展ブースの広さなどによって異なるため、あらかじめ確認が必要になります。またイベントへの出展料以外にも、「自社パンフレットの制作費」「ブース内の装飾費」「当日のアテンドスタッフの人件費」などがかかる場合もあります。
ブースの規模を大きくしたり大々的にアピールしたりすれば、それだけ費用も大きくなるため、「どの程度の規模で出展するのか」をしっかりと検討すべきです。採用計画を立てる際に、採用人数や採用に関する予算決めを綿密に行っておく必要があります。費用対効果をよく検討したうえで、出展規模に無駄が生じないように気をつけましょう。
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中途採用で転職イベントへの出展が効果的なケースとは

転職イベントへの出展は企業の採用活動に新しい可能性を与えてくれるものです。しかしどのような企業でもイベントに参加すべきというわけではありません。参加には出展料がかかる場合も多く、人件費などの費用も決して少なくないからです。
中途採用のために転職イベントへ参加することが効果的なケースについて知っておくことで、「本当に出展した方がよいか」を判断できるようになるでしょう。
大人数の人材と会って採用したい場合
イベントへ出展するのが適しているケースの一つは、「多くの人材と会って採用をしたい」場合です。転職イベントには大勢の転職希望者が参加するため、1日でさまざまな人材と接する機会を得られます。効率的に多くの人材と出会えるため、複数人の中途採用を考えている場合にも役立つでしょう。
企業ブランディングに力を入れたい場合
転職イベントでは実際に働く社員や経営者などが、自社ブースで転職者に対して説明を行うことも多いです。社員や経営者の口から企業の魅力や仕事のやりがいなどを発信し、転職者に直接届けられます。
自社の魅力をしっかりと提示できれば、企業のブランド力を高めることにつながり、優秀な人材を獲得するチャンスも増えるでしょう。また転職者と直接話をすることで、自社に興味を持ってもらいやすく、ファンを獲得しやすいという特徴もあります。企業としてのブランディングを行いたい場合は、採用活動の場として転職イベントへの参加を検討してみてもよいでしょう。
転職イベントの代表的な種類4つ

転職イベントにもさまざまな種類があります。目的などに合わせて、出展するイベントを選択してこそ、効率的な採用活動につながるのです。ここでは代表的な転職イベントの種類とその詳細について紹介します。自社に適した転職イベントを探す参考にしてください。
大規模型
転職イベントの代表として、「大規模型」と呼ばれるタイプがあります。これは大手転職サイトや人材紹介会社が主催する転職イベントで、認知度が高いため多くの転職希望者が参加します。
基本的に幅広い人材に出会える場になっているため、優秀な人材を見つけられる可能性は高いでしょう。また主催する企業によって、ある程度参加する転職者に特徴がある場合もあります。事前に主催となる転職サイトや人材紹介会社の傾向を調べておけば、ターゲットを絞ることもできるでしょう。
業界・職種特化型
転職イベントには特定の業界や業種に特化したタイプのものもあります。業界や業種を限定して人材が集まるため、専門的な知識や技術を持っていたり、業界・業種に特有のノウハウを身につけていたりする人材を見つけやすいイベントです。たとえばエンジニアや農業、飲食店などに特化した転職イベントがあり、そこでは即戦力となる人材を獲得できる可能性が高いでしょう。
ただしすべての業界や業種に特化型のイベントがあるわけではありません。まずは、自社の事業とマッチする転職イベントがあるかどうかを調べてみることが大切です。
地域特化型
転職イベントのなかには「地域特化型」のものもあります。イベントが開催される地域の企業と人材を対象としたものです。働き方が多様化するなかで、地元での転職にこだわる人も増えているのです。
またU・Iターンにともなって転職をする人もいるため、地域に特化した転職イベントも盛んに行われるようになっています。特定の地域で人材を探したいという地元企業にとっては、効率的に「欲しい人材」を見つけられる場だといえます。また、雇用を生み出し、地域の発展に貢献していくといった会社としての姿勢も強くアピールすることができるでしょう。
グローバル型
転職は、日本人だけのものではありません。グローバル化が進むなかで、外国人やバイリンガルなどの幅広い人材を求める企業も増えています。そのため、海外での活動を視野に入れた企業のための「グローバル型」と呼ばれる転職イベントもあります。グローバル型のイベントでは、海外での活動経験や留学経験のある人材が多く参加するため、そうした能力を持つ人材を探す場合には便利でしょう。
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中途採用で転職イベントに出展する際の注意点

中途採用のために転職イベントを活用するという選択が効率的であるなら、積極的に活用すべきです。ただし転職イベントに企業が出展する場合、いくつか注意しなければならない点があります。効果的に採用活動を行うためにも、注意点についてあらかじめ知っておくことが大切です。
事前準備の手間がかかる
転職イベントへの参加は、事前の準備も必要です。たとえば当日の説明会に向けてリハーサルを行ったり、出展ブースの装飾を準備したりする必要があります。PRツールとしてパンフレットなどの制作も必要でしょう。
当日面談を行う場合は、各部門の面談を行う担当者のスケジュールを調整することも求められます。イベントの当日だけではなく、事前準備にも多くの手間がかかるため、そうした点を考慮して参加を検討すべきでしょう。
さらに「転職者の興味や関心を引くための工夫」についても、準備しておくことが重要。転職イベントには多数の企業が参加するため、ただ出展さえすれば人材が集まるというわけではないからです。
ブースの装飾にこだわったり、説明会の内容を充実したものにしたりするには、事前の入念な準備が欠かせません。そうした点でも多くの手間がかかるため、それらのコストを念頭に置いたうえで出展について検討すべきでしょう。
必ずしも求めている人材と出会えるとは限らない
転職者と直接コミュニケーションを取れるのは、転職イベントの大きなメリットです。しかし、参加する転職者のなかに、必ずしも企業が希望する人材がいるとは限りません。
特に専門的な知識や技術を持つ人材を探している場合、多くの参加者から的を絞って人材を探し出すのは難度が高いでしょう。ただし、求めている人材に限定された「特化型」の転職イベントであれば、よい出会いを得られる可能性は高くなります。自社に必要な人材から、参加を検討している転職イベントが適切かどうかを考えたうえで出展を決めることが重要です。
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経験職種やスキルなど、求める条件で簡単にお試し検索もできるため、「欲しい」人材を見つけられるかどうかを一度試してみるとよいでしょう。
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転職イベントのメリットや注意点を把握して中途採用を行おう

中途採用に向けて転職イベントに出展するというのは、一つの選択肢ではあります。ただし、転職者と直接話ができたり大勢の転職者と接触できたりするメリットがある一方で、注意点もあるので参加する際には慎重に検討すべきでしょう。
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