リーダーシップとは? 事業成長を担う中核社員を採用するポイント


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人材を評価する際に「リーダーシップ」という言葉を何気なく使っている方も多くいらっしゃると思います。しかし、改めて「リーダーシップとはなにか」という問いに明確に答えられるでしょうか。

今回は、リーダーシップの定義を解説。さらに、リーダーシップを兼ね備えた人材の採用方法についても紹介します。

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1.リーダーシップとは

企業競争の激化により、人事戦略においてはリーダーシップを発揮してチームを率いる人材の採用獲得、育成が重要視されています。改めてリーダーシップの意味について確認してみましょう。

1-1.リーダーシップの定義

「リーダーシップ」の意味を調べてみると、「指導者としての能力・資質。統率力。指導力」が挙げられます。この意味からも、集団や組織を率いる立場の人間に求められる資質が、リーダーシップだと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、「マネジメント」の発明者であり、現代経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッカーは著書「現代の経営」のなかで「リーダーシップとは人を引きつけることではない。そのようなものは扇動的資質にすぎない。仲間をつくり、人に影響を与えることでもない。そのようなものはセールスマンシップにすぎない」と述べ、「リーダーシップは資質ではなく仕事である」という名言を残しています。つまり特別な人間に備わった生来の資質ではなく、リーダーの役割として身につけなければならないスキルなのです。

さらにピーター・ドラッカーは、リーダーシップにおいて重要な要素は「仕事」だけでなく、「責任」「信頼」も重要だといいます。リーダーは、責任を持って部下の行動を支援する存在であり、部下からの信頼を集める存在でなければならないと考えていたのです。

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1-2.リーダーシップとマネジメントの違い

次に、しばしば混同されることもあるリーダーシップとマネジメントの違いについて解説します。

リーダーシップは、経営者や管理職などのリーダーが自らのビジョンをもとに、目標の達成に向けてチームを導くことを指しています。一方、マネジメントは、「経営管理」などの意味を持つ言葉で、ピーター・ドラッカーは著書「明日を支配するもの」のなかで「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」と定義しました。リーダーとなる人には、リーダーシップとマネジメントスキルの両方が求められるでしょう。

1-3.リーダーシップの6つのスタイルとその特徴

リーダーシップの理想的なありかたは時代によって変化し、さまざまなリーダーシップ理論が確立されてきました。そのなかでも注目すべきなのが、心理学者ダニエル・ゴールマンの定義した、リーダーシップの6つのスタイルです。

  • 権威主義型リーダーシップ

共通のビジョンに向けて、部下を率います。組織の求心力を強める効果がある一方で、部下によっては「理想論だ」と不満が上がるリスクもあります。

  • コーチ型リーダーシップ

上司が自分のやり方を押しつけるのではなく、部下との一対一のコミュニケーションを通じて、日々の業務や目標達成を支援します。部下のモチベーションを高め、能力を最大限に発揮させられる可能性が期待できる一方で、短期的な成果は上がりにくいとされています。

  • 民主主義型リーダーシップ

部下の意見とコミットメントを重視するスタイルです。質問や合意を得るとき、有能な社員の意見を引き出すときなどに有効です。しかし、大改革を成し遂げたいときなどには、不適切とされています。

  • 親和型リーダーシップ

民主主義型リーダーシップとも似ていますが、部下の価値観や感情面をより重視し、絆を深めます。意思疎通の改善に有効な一方で、目標達成のための対立が忌避されてしまう傾向にあるとされています。

  • 強圧型リーダーシップ

リーダー自らが手本を見せ、部下のパフォーマンス向上を図ります。リーダー自身のスキルが部下から高い評価を受けている場合は有効ですが、部下への期待が高くなり過ぎたり、リーダーの思いやりが欠如すると、信頼関係が損なわれたり、メンバーの成長意欲が阻害される懸念があります。

  • 先導型リーダーシップ

決断力のあるリーダーが明確な命令によって部下を引っ張るスタイルで、最短で目的の達成を図る際に有効です。しかし、部下が自ら考える必要がないため、自立心が育たないなど組織文化を悪化させるリスクがあるとも指摘されています。

出展:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー「組織のリーダーとして成功を収めるにはEQ(こころの知能指数)が不可欠である」

2.リーダーシップを備えた人材を採用するためのポイント

リーダーシップを短期的に備えさせることはなかなか困難なため、緊急度合いによってはリーダーシップを備えた人材を外部から採用するケースもあります。以下に、リーダーシップ人材を採用する際のポイントを3つにまとめました。

2-1.複数の採用手段を用いる

自社サイトの求人情報や各種求人サイトにおける求人広告だけではなく、スカウト型採用サービス、さらには社員からの紹介によるリファーラル採用(リファラル採用)など、採用成功に向けてあらゆる採用手段を活用する「ダイレクトリクルーティング」に取り組みましょう。

2-2.魅力的な仕事・待遇を用意する

優れたリーダーシップを備えた人材は転職市場において希少で、獲得競争が非常に激しくなります。一人に対して、複数の企業がオファーを出すことも珍しくはありません。

そのようななかで自社を選んでもらうには、魅力的な仕事とそれに見合った待遇を用意することが大切です。待遇面だけではなく、自社のなかでリーダーとしてどのようにキャリアアップしていけるか、仕事を通じてどのような価値を提供できるのか、明確に説明できるようにしておきましょう。

2-3.面接官のレベルアップを図る

面接官が候補者に与える印象は大きなものです。面接官の面接スキル、コミュニケーション能力を向上させることが、企業の採用力強化に寄与するでしょう。自社の魅力を一方的に伝えるだけでなく、企業の方向性と候補者の将来を関連づけて、入社後の活躍を具体的にイメージしてもらえるようにしましょう。

3.リーダーシップが発揮される環境づくりを

ビジネスのサイクルが非常に短く、スピーディーである現代においては、指示を待っているだけでは、組織から取り残されてしまいます。そのため、一人一人が、明確なビジョンと目標を持ち、それに向けて自身だけでなく周囲も巻き込んだうえで目標達成を推進できるリーダーシップが必要となります。時代の変化やスピードに対応すべく、リーダーシップを発揮しやすい環境づくりを進めることが人事担当者の職務といえるでしょう。

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